調 律

 

 「調律」という言葉をドミノが使い始めたきっかけは、 トマティス・メソッドと

 関係があります。

 

 故・トマティス博士の著書の中に「オペラ歌手の耳を『再調律した』」という

 記述があったことが最大の理由。 加えて、トマティス・メソッドの発声法CAV

 (カーヴ)の講習で、発声のためにからだを整える課程が、まるで楽器を調律する

 ようだったという体験をしたことが、もう1つの理由です。

 

CAVの発声は姿勢を良くし、胴体の中が滞りのない状態にして

動かさず、骨伝導の音(骨導音)でしっかり弦を張ってイメージの

弓で演奏します。

つまり、からだを弦楽器にするので、声は「喉を使って出す」と

いう吹奏楽器のような日本人の身体観からは想像しにくい発声法

です。

 

 しかし「私が声を出す」という発想を変えると、楽器としてからだが機能する

 ように調律することが可能になります。

 

 この楽器づくりの発想でからだを整え、メンテナンスしながら「からだ」の問題

 だけでなく、「発声」や「ことば(外国語を含む)」などの個々の目的に合わせて

 チューニングするのがアトリエ・ドミノの「調律」レッスンです。